名古屋鉄道小牧旧線を訪ねて
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 地区:愛知県名古屋市  旧区間:上飯田~味鋺/2.3km  軌間:1067mm/単線  動力:電気

名古屋と小牧を結ぶ目的で開通した小牧線。名古屋側の起点がやや中途半端な場所に設けられ、乗客は長く不便を強いられていた。延伸の話が出ては消え、出ては消えを繰り返していたが、21世紀を目前に、地下鉄との連絡区間を名古屋市側が建設することで決着を見た。二つの河川を鉄橋で越えていた小牧線も、直通運転のため地下化され、今はその下をシールドトンネルで抜けている。

略史

昭和 6(1931)- 2/ 11  名岐鉄道 小牧線  開業
10(1935)- 8/ 9  名古屋鉄道に改称
平成 15(2003)- 3/ 27      小牧線 上飯田~味鋺間地下化

路線図



廃線跡現況

初代上飯田駅跡
A
20年8月
ビルの二階に駅舎が設けられていた、小牧線の旧上飯田(写真A)。内部は既に封鎖され、ホーム側は駐車場(写真B)に変わっている。両者の接続部も外壁で埋められ、白く塗りつぶされている。

駅を出た路線はすぐに矢田川(写真C)を渡る。市街地を流れる一級河川のためか、新線への切り替え後は、間髪を入れず撤去作業が開始された。

B
20年8月
C
05年1月
矢田川橋梁跡

D
05年1月
橋の先に続く築堤(写真D)は、20年時点でも当時のままで放置され、県道202号線との立体交差部には橋台(写真E)が残される。続く市道との踏切跡では、以前、機器の台座(写真F)も確認できたが、今は雑草によりその所在が隠されてしまった。

新線はこの真下に地下線として建設されている。

E
05年1月
F
05年1月

庄内川橋梁跡
G
05年1月
続く庄内川(写真G)は、支流の矢田川よりさらに早く撤去工事が実施され、あっという間に痕跡は消されてしまった。
地下進入口
H
20年8月
川の北側は一部に築堤が残されるものの、大半は盛土が撤去され保育園や駐車場等に利用される。

県道162号線を越えた先で地下新線が真下から顔を出し(写真H)、従前の路線へとつながる。
旧味鋺駅跡
I
20年8月
単線時代の旧味鋺(写真I)は駐車場に変わり、橋上駅となった新駅が北側に設置されている。

参考地形図

1/50000   名古屋北部
1/25000   名古屋北部 [S43改測]

 01年当時の各地点

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最終更新日2022-1/13 
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