-野町以北-
地区:石川県金沢市 区間:白菊町~野町/0.8km 軌間:914→1067mm/単線 動力:電気
路線図
|
略史
|
|
大正 |
5(1916) - |
1/ |
14 |
金野軌道 |
開業 |
|
|
8/ |
30 |
〃 白菊町~野町 |
延伸 |
|
9(1920) - |
8/ |
4 |
金沢電気軌道に合併 |
|
昭和 |
11(1922) - |
10/ |
1 |
〃 金野軌道線 改軌、電化 |
|
|
16(1941) - |
8/ |
1 |
北陸合同電気に合同 |
|
|
17(1942) - |
4/ |
1 |
北陸鉄道(Ⅰ)として独立 |
|
|
18(1943) - |
10/ |
13 |
北陸鉄道(Ⅱ)に合同 石川線となる |
|
|
47(1972) - |
9/ |
20 |
〃 白菊町~野町 |
廃止 |
|
廃線跡現況
石川線の起点となっていた白菊町(写真A)。跡地は市道やマンション等の住宅街に埋没し、始発駅らしき雰囲気はどこにもない。中心地との間に犀川を挟み、ターミナルとしては何とも不便な場所だが、当時は北陸鉄道の中で断トツの貨物取扱量を誇り、これを支えるべく各方向に数本の側線も延びていた。
西に向かう路線は駐車場内(写真B)を抜けた後、左に大きくカーブを描く。こちらも既に店舗や住宅等の家屋が建ち並び、線路跡を直接たどることは難しい。ただ一部で、当時の用地境界線(写真C)を確認することができる。
南へと向きを変え、県道25号線との交差後は一車線の舗装路(写真D)に転用されはじめる。
道路は途中のT字交差点で終了するが、この西隣に貨物側線跡(写真E)が残される。建設資材会社の敷地内となるも、正面入口から全体を広く見通せる。
本線側(写真F)は駐車場や住宅用地として利用されつつ、やがて現在の終点野町(写真G)に至る。ここも市内中心地からはやや離れるが、以前は松金線や市内線が発着するターミナルを形成していた。
-鶴来以南-
地区:石川県白山市 区間:鶴来~加賀一の宮/2.1km 軌間:1067mm/単線 動力:蒸気→電気
路線図
|
略史
|
|
大正 |
15(1926) - |
2/ |
1 |
金名鉄道 |
開業 |
昭和 |
2(1927) - |
12/ |
28 |
〃 鶴来~加賀一の宮 |
延伸 |
|
4(1929) - |
3/ |
11 |
鶴来~加賀一の宮を金沢電気軌道に譲渡 |
|
18(1943) - |
11/ |
25 |
北陸鉄道に合同 |
|
平成 |
21(2009) - |
11/ |
1 |
〃 鶴来~加賀一の宮 |
廃止 |
|
廃線跡現況
石川線の終点となった鶴来(写真H)から南は、金名鉄道が開業した区間になる。
駅を出ると、1980年に廃止され既にレール撤去済みの能美線と並んで右急カーブを描く。金名線側は線路が残され、県道45号線の踏切までを引上げ線として再利用している。
能美線だけに設けられていた本鶴来を過ぎ、七ヶ用水を渡る。レールを乗せたデッキガーダー橋(写真I)が残り、隣には能美線のスルーガーダー橋も並んでいる。
橋に続く左曲線区間は草木に覆われ立ち入ることは難しいが、カーブ終了地点の踏切(写真J)には、今もレールが顔を出している。
南に向きを変えた路線は公立つるぎ病院の横を空地として進み、そのまま駐車場内に取り込まれた中鶴来(写真K)に滑り込む。駐車車両の中から、若干短縮されたホーム跡を見つけることができる。
その後、再び放置された線路が現れ(写真L)、さび付いたまま市街地を通り抜けていく。電線やトロリーも張られたままだ。
しばらくして右手から手取川が近づくと、路盤は一旦道路拡幅に利用され、さらに自転車道(写真M)へと転換される。手取キャニオンロードと命名され、出発点は手取川対岸の「道の駅しらやまさん」だが、ここが実質上の起点となる。
白山比咩神社の玄関口でもある加賀一の宮(写真N)。19年時点で駅舎は休憩所に変わり、無人施設と思われるものの温調も完備している。営業当時の写真展示もあり、自転車道路面には線路を表す模様も描かれている。
参拝客輸送の需要が高かったのか、この先に続く金名線より廃止時期はかなり遅かった。
参考地形図
1/50000 |
金沢 |
[S35資修] |
鶴来 |
[S5修正] |
1/25000 |
金沢 |
[S22資修] |
鶴来 |
[S48修正] |
参考写真
94年当時の各駅
制作公開日2024-10/19 *路線図は国土地理院電子地図に追記して作成*
転載禁止 Copyright (C) 2024 pyoco3 All Rights Reserved.