紀州鉄道を訪ねて

廃止鉄道ノート関西  減速進行

 地区:和歌山県御坊市 区間:御坊〜日高川/大和紡績専用線 軌間:1067mm 動力:内燃
  * 廃止区間は西御坊〜日高川/ダイワボウ専用線

紀勢本線と御坊の町を結ぶ目的で設立された鉄道。通常は市街地の手前もしくは中心部までのルートになるところ、この鉄道は南端の外れ、日高川まで線路を延した。そして案の定というべきか、この終端部の一区間は乗客も少なく、平成に入って廃止されている。
ところで、残った区間は安泰なのかというと、けっしてそうではない。鉄道業以外に軸足を移した会社の経営により、何とか生残ってるといった状態だ。
ローカル私鉄が次々と消え去っている現在、何とか少しでも長く運行してもらいたいと願うばかり。


 路線図  略史

昭和 6 (1931) - 6/ 15 御坊臨港鉄道 開業
47 (1972) - 8/ 31 紀州鉄道に社名変更
58 (1984) - ダイワボウ専用線廃止
平成 1 (1989) - 3/ 31 紀州鉄道 西御坊〜日高川 当日を以て廃止
* 地図上にマウスポインターを置くと紀州鉄道線を表示します

 廃線跡現況

A 今はこの鉄道の終点となった西御坊。元々が中間駅として設けられたためその規模は小さいが、以前はこの先にさらに線路が続いていた。


駅を南に向いて出発すると廃線跡は左に緩やかにカーブを描く。左手に見える小竹八幡神社の木立を過ぎるとカーブが終り、南東へと方向が変る。
市街地を通過するため、両側には工場や民家が線路脇いっぱいまで迫ってくる(A参照)
93年10月
その狭い路地裏のような線路跡をたどると、やがて開業時の終点日高川(B参照)に着く。やや土地が開け、駅らしい雰囲気が伝わってくる。

昭和初期までは途中に日出紡績前が設けられていたが、その場所を特定することは出来なかった。

廃止後の跡地利用方法が未だ決らないのか、ほぼ全区間に亘り錆付いたレールがそのまま放置され、跡地をトレースすることは容易だ。
B
93年10月
C この本線とは別に西御坊の南で西方向に分岐する貨物線も出ていた。

分岐点から右急カーブで大きく向きを変え、熊野街道と呼ばれる国道42号線を横切り(C参照)、ダイワボウの工場まで線路を延していた。
93年10月
工場の手前、西川に架かる橋梁が廃止後もしばらく残され、立入り禁止の立看板も出ていたが(D参照)、この橋梁も今ではきれいに撤去されている。 D
93年10月

 参考資料


 参考地形図

1/50000  御坊
1/25000  御坊 [S60修正]

 
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