地区:兵庫県姫路市 区間:姫路市内 軌間:モノレール 動力:電気
バスではやや力不足、鉄道では採算が合わない、そんな中量輸送に適した新交通機関が模索され、現在はゴムタイヤ案内軌条式のシステムが幅をきかせる中、方式の異なる姫路モノレールはその先駆的な役割を担って開業した。
路線図 |
略史 |
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A | JRの駅前にあった姫路(A参照)は再開発によりきれいに消え去っている。 ここから西へ向う軌道は橋脚が細切れ状態で残され、その軌道跡直下には民家、商店などが軒を並べている。 |
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02年4月 |
数百メートル進むと、同じく姫路駅前から路線を延す山陽電鉄線をオーバークロス(B参照)する。 以前は当時の桁がそのままの姿を曝した箇所も多かったが、近年は少しずつ撤去が進んでいる。 |
B | ||
02年4月 |
C | 大将軍(C参照)は駅ビル一体の構造で新交通機関と街づくりを融合した斬新な計画だったが、残念ながら予想通りには事が運ばず開業2年足らずで駅は休止されている。 駅ビルはかなり長い期間残されマンションとビジネスホテルに利用されていたが、ついに取り壊され、22年時点では更地に戻されている。 |
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02年4月
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西に向っていた路線跡は左に大きくカーブを切ると船場川に沿って延び、山陽新幹線ではその下、次の山陽本線はその上と、連続で交差する(D参照)。 新幹線の開業が昭和47年、モノレールの休止が49年、両者の顔合せはほんの短い期間だった。また在来線もその後、姫路駅を中心とした連続立体化工事が施されている。 |
D | ||
02年4月
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E | 「鳥居でもないし、う〜ん、これは何かな。」 観光客が目にしたら、この構造物(E参照)を一体なんと理解するのだろう。 船場川を越えるこの構図も、すでに過去帖入りしてしまった。 |
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02年4月 |
姫路といえば駅の北に位置する姫路城が有名だが、標高50mほどの手柄山にも市民が利用する各種施設が建造され、ここにモノレールの終点手柄山(F参照)が設けられた。 建物中央のトンネルポータル状の個所がモノレールの進入口となり、反対側には引揚げ線、側線へのポイント等も設置されていた。 一時は建物内への立ち入りも禁止されていたが、今はきれいに整備された上で一般公開されている。 |
F | ||
02年4月
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1/50000 | 姫路 | |
1/25000 | 姫路南部 | [S47修正] |